中東の笛~イランとイラク

某所コメント欄のシリアvs日本の試合についての感想を見てきたのですが、「中東の笛」という言葉とか「何で当該国の隣国(=イラン、実際には隣国ではないですけどね)の審判団がジャッジしてるんだろう?」といった意見が多く見られたので、ちょっと思い出したことを書いてみます。
現在、「中東の笛」という言葉にそのままの意味以外の語意が定着しているので、言葉の使い方云々というよりはネタ的に読んでいただけたら嬉しいです。

普段、結構おおざっぱにイラク、イラン、サウジ、エジプトあたりを「アラブ」「中東」と呼んじゃってますが、実はアラブと中東とは厳密には別の地域を指しています。
地域を分けているのはイランとイラクの間。
イラン以東はペルシア、中東
イラク以西はアラビア、近東になるんです。
……一緒くたにして「中近東」と呼んだりもしますけどね。

なので、実際FIFAやAFCの決まり等がどうなっているのかは分かりませんが、「ペルシア・中東であるイラン」と「アラビア・近東であるシリア」とは別の地域とみなして審判団が割り当てられていた可能性も、あるにはありますね~。
その論理で行くと、例えばシリアとエジプトとは同じアラビア圏の同一地域になりますから、たとえサッカー組織が別のもの(アフリカ)であってもエジプトの審判団を日本vsシリアに割り当てるのはダメってことになるでしょうけど。
まぁ真偽のほどはわかりませんので、話半分で聞いておいてください(汗)

イランとイラク、この2ヶ国は1字違いなので似ているようなイメージがありますが、実情はかなり違います。
まずどちらもイスラムの国と言っても、イラン人の多くがシーア派なのに対して、イラクはシーア派とスンナ派が半々くらいといった違いがあります。

「アラブの女性」というと、全身をすっぽりと黒い布で隠した姿を想像される方もいらっしゃると思いますが、こういう姿をしていたら恐らくイラン女性。黒い布はチャドルと呼びます。
一方、イラクはフセイン大統領のイメージからなんだか厳しそうに思われがちですけど、実は自由度は高くて、女性が頭髪を露出して洋服を着ていても国で罰せられるといったことはありません。
(長袖が好ましいですが、半袖もダメではないそうです。)

ちなみに意外かもしれませんが、イラクにはキリスト教徒もいます。
Wikipediaによると、だいたい100万人くらいのキリスト教徒がイラクに居住しているそうです。

それと、大きな違いと言えば言語も挙げられますね。
イランはペルシア語を使用。他にペルシア語を使用している国にはアフガニスタンがあります。
イラクは他のアラブの国がそうであるようにアラビア語を使っています。
(アラブ各国方言はありますが、一応共通の言語が北アフリカを含めた広大な地域をカバーしています。)

この2ヶ国は国民性にもかなりの違いがあります。
イランは芸術家肌、イラクは質実剛健だと言われることが多いようです。
わたしは「Traditional Arabic Music」というアルバムを持っていてたまに仕事中にかけたりしていますが、ペルシア側の音楽もぜひ聴いてみたいですね~。

Traditional Arabic Music
Traditional Arabic Music

シリアについて知識がないため下手なことは言えませんが……。
上記のような理由から、イラン人の審判団が日本vsシリアをジャッジしたからと言って、特に利害関係が存在しないのであれば、即「シリアの味方をする」というコトにはならないだろうと思われます。
つまり、中東の笛からPKの判断が下されたのではなくて、今回のは恐らくジャッジ個人の力量不足だったのではないかと思うわけです。

以上は以前勉強したものの受け売りです。ただし独学によるものなので、間違いがあったらご容赦を……(汗)

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