キングスチョイス(King’s Choice)は中世ヨーロッパを舞台としたRPGゲームです。iOS版、Android版の両方があり、タブレットにも対応しています。
これを遊び始めてから半年ほど経ったので、感想などを書いてみたいと思います。
キングスチョイス(King’s Choice)とは?
キングスチョイスを一言で説明すると、王国を成長させる(=国力を上げる)ゲームです。
国力を上げるためには騎士たちを育成する必要があります。
騎士の育成にはアイテムや銀貨などが必要で、それらを入手するためにイベント(各ゲーム)に参加したりクエストをこなしたり、ストーリーを進めたりします。
主人公はとある王国のひとりの領主。主人公は男性、女性のどちらかを選べ、さらに容姿をそれぞれ8パターンから選ぶことができます。
公式サイトや動画を見ると、中央にいる白髪の少女があたかも主人公のように思えますが、実際には彼女は主人公の幼馴染という立ち位置で、現状あんまり登場していません。なので何故にこれほどまで彼女が推されているのかは謎。ストーリー上は重要キャラっぽくもあるのですが……。
キングスチョイス(King’s Choice)の広告では、服装のTPOや答の選択でイベントの成否が決まるようなシーンが流れていました。こちらの動画もそのような内容になっていますね。
なのでわたしは、うまく立ち回ることで宮廷をのし上がっていくゲームなのかと思ってこのキングスチョイスをダウンロードしたのですが、実際に遊んでみると特にそういったシーンは出てきません。
例えば「政務処理」では確かに解決方法を2つから選ぶ必要があるのですが、これは単に入手できるアイテムが異なるだけなので、ストーリーには全く影響ナシ。また、ステージを進めていくと確かに二択の場面も出てきますが、頻度としては非常にまれで、選択が話の進行に影響しているのかも不明です。
ですが決してつまらない詐欺ゲーというわけではなく、内容はぎっしり詰まったイベント(各ゲーム)の集合体といった印象です。
何より非常にビジュアルがきれいです。主人公の容姿は大したことありませんが(汗)、騎士や恋人には美男美女が並びます(そうでない方もいらっしゃいます)。
ちなみに恋人はひとりひとり性別を選べるので、異性のみ・同性のみ・混合……と、自由にハーレムを作れます。同性同士のカップルでも子どもが生まれます。
キングスチョイスのイベントの内容は?
さきほど騎士を育成できるアイテムを入手するために、イベントに参加すると書きました。このイベントがキングスチョイスの最大の肝になります。
イベントはゲームが大半で、恐らく30種類以上あるのではないでしょうか。内容はここに書ききれないほどバラエティに富んでいます。操作自体はどれも非常にシンプルですが、同盟の仲間と協力して戦略を練りつつ取り組む必要のあるものもあれば、定番パズルのようにさくさく進められるものもあります。
各ゲームは、まず同じサーバー(王国)内で1~3日かけて行われ、ある程度の成績を取った方は引き続き、複数のサーバーの上位ユーザーが戦うクロスサーバー戦にも参加することができます。
順位を競う内容のものは当然ながら、上位になればなるほど良いアイテムが数多くもらえます。また強者が多く参加することになるクロスサーバー戦ではアイテムの内容もよりグレードアップしますので、国力を効率的に上げたいのならクロスサーバー戦においていかに好成績を上げられるかが鍵になります。
ゲーム系のイベントは朝10時(一部9時)に開始され、毎日夜10時に一旦終了します。夜10時から翌朝10時(一部9時)までは休止期間です。
それとは別に、毎日、昼の12時から14時の2時間のみ、夜の8時から9時の1時間のみに限定して開催されるイベントも開催されます。
それぞれのイベントへの参加は自由です。全てに参加するもよし、もちろん自分の好きなものだけを選んで参加してもOKです。
無課金・ソロプレイは可能なのか
iOS版に無課金・ソロプレイ(友達なし・同盟入らず)でも可能とレビューされている方がいらっしゃいます。人によって価値観が異なるので判断は難しいのですが、わたしとしては「無課金はゲームで上位を望まなければ可能、ただソロプレイはかなり厳しい」と考えます。
というより、ソロプレイではクエストが割と早い段階で行き詰まるのではないでしょうか。
それに、同じようにゲームをプレイしても同盟に入っていないともらえないアイテムがあります。これが大きい。さらに友達0人だと参加できないゲームも(わずかですが)あります。
ソロで進めるかどうかは、それらのアイテムを捨てられるのかが判断の分かれ目になります。わたしは、それではちょっと辛いと思いました。
同盟加入は必須
ですので個人的には、ある程度キングスチョイスというゲームを楽しみたいのであれば、同盟には参加するべきだと思っています。
キングスチョイスにはたくさんのイベントがあり、その中にはわかりやすい定番ゲームも含まれているものの、ルール説明が不十分なゲームも少なくありません。
また、得点を取るためのノウハウが必要なゲームも多いのですが、攻略の助けになる日本語サイトを(わたしには)見つけることができませんでした。
となると、単独でいくら頑張っても得点につながらない、アイテム少ししかもらえない→キャラがなかなか育たない→目的を見失ってフェイドアウト……という道を辿るのは目に見えています。
しかし同盟に入っていれば情報を共有してもらえますし、わからないところはメンバーに訊くことができます。
友だち登録に関しては同盟参加後に、ある程度見極めてからどなたかに申請すれば安心です。逆に相手側から申請されることもあるかもしれません。
同盟にはカラーがある
同盟や友だち登録する際に不安になるのは、やはり、煩わしい思いをしないかということ。同盟への加入を勧めるメッセージが出ても、そもそも加入して大丈夫なのか、加入するならどこにすれば良いのかわかりません。
わたしはプレイしているうちに行き詰まりを感じたので、よくわからないまま適当に同盟に加入したところ、どうもそこは初心者お断りだったようで、速攻で弾き出されてしまいました。その後しばらくは「怖い怖い」と思いながらひとりでプレイしていました。
紆余曲折の後、縁あって別の同盟に加入して現在に至りますが、こちらでは本当に仲間に恵まれました。主に韓国人と日本人の混成チーム(割合は7:3)で、チャットはリアルタイム翻訳されるので、誤訳と戦いながら和気藹々とやっています。
ゲームのノウハウはさることながら、会話を通じて学ぶことが多いです。リーダーがとてもできた方で、いい雰囲気を作っていただいているのも有り難いです。
その同盟では協力が必要なゲームへの積極参加を勧めてはいても、課金の強要などはもちろんありません。
ただ、同盟にもいろいろなカラーがあると思います。廃課金者大集合!みたいなところもあるでしょうし、逆に縛りゼロ、好きなときに好きなゲームに気軽に参加して同盟加入者向けのアイテムをゲットしてください、というところもあります。
実際に加入してみないと実態はわかりにくいのですが、同盟に加入するとそのサーバーの同盟国力ランキングを見ることができるので、ある程度あたりを付けることも可能です。なのでまずは一旦どこかに加入してみて、合わないなと思ったらどこか別のところに移るなどトライしてみる価値はあるのではないでしょうか。
※脱退後、他の同盟に加入する場合には24時間のインターバルが必要ですが。
課金について
各ゲームにおいて1位を取ろうと思えば、基本的に課金は必要です。ただ、参加しているサーバー(王国)の状況にもよるでしょうが、単に上位狙いだったり国力が関係しないパズルゲームであれば、課金はせずとも手持ちのアイテムを使って成果を出すことは十分に可能です。
課金の力は偉大ですが、では課金さえすれば一足飛びに強くなれるのかと言えばそれほど単純な話でもないので、そこが面白いところでもあります。国力を上げるには、お金をかけたとしてもそれなりに時間がかかるのです。
ちなみに課金の最小単位は160円で、わたし自身は月1,000円~1,200円くらいを目処に遊んでいます。この1,200円は、アイテム収集などいくつかの仕事を自動的にやってもらえる「週間カード(160円/週間)」込みの金額です。
週間カードで委託できる仕事は頻繁にログインすることでカバーできますので、もちろん使わない選択肢もあると思います。そうしたら課金額はもっと減りますね。
個人的には微課金がベストだと考えていますが、無課金でがんばる方も少なくないと思います。
キャラクターの育成
気に入ったキャラクターの育成が楽しみ、という方は多いと思います。キングスチョイスはビジュアルがとてもきれいなので、キャラクターに思い入れができて、そのキャラクターを最強騎士(恋人)に育てたい!とは誰もが考えるところ。
ただ、どのゲームでもそうでしょうが、キャラクターには元々持っている才能や属性があります。才能低めのキャラクターを育てたり得意分野とは異なる方向で育成したりするのはあまり効率的ではありません。
でも強くないキャラは全然使えないのかと言えば実はそうでもなくて、多少の強さの違いより頭数の方が重要になってくるゲームもあります。もちろん強いに越したことはないんですが、そもそも数十人の騎士を均等に育てるなんてできませんしね。
そんなこんなで、強キャラはメインにがっつり育てるとして、あとはお気に入りのキャラを好きに育てるのも一興だと思います。
実際のところ、おおよそ騎士っぽくない風貌のキャラクターを愛でつつ育てている方々もたくさんいらっしゃるようですよ。
ローカルルールについて
ユーザーレビューの中に「ローカルルールがうざいのでアンインストールした」というものを見つけたので一言。
「ローカルルール」なのかはわかりませんが、確かに公式以外の独自ルールは存在します。わたしも最初に知ったときには違和感がありましたが、ただそれらは新規ユーザーや国力・領主レベルが低いユーザーが成長するための機会を守るために作られたと知って、納得しました。
よくトラブルを見聞きするのが「ドラゴンアイランド」での資源(経験値・威望・同盟財宝)採取の巣(場所)争い。公式では高レベルユーザーは低レベルユーザーの占拠している場所を力尽くで奪っても良いことになっています(戦闘になり、レベルが低いユーザーは絶対に勝てない仕様です)。
ですが、わざわざ他人の場所を奪わずとも採取場所自体はたくさん空いているのです。確かにレベルの低い採取地だと採取効率も低くはなってしまいますが、採取場所は毎日11時に取り直しになるので、その日1日は我慢するにしても、また次の機会に高レベルの場所にチャレンジすれば良い話です。
なので、他の方がすでに占拠している場所は奪わないようにしましょう、という独自ルールが作られているのです。
ただ、11時にアクセスできない方はこの独自ルールには不満なのでしょうね。高レベルユーザーなのに高レベルの採取地が常に取れないのは不公平だと……。確かに公式では略奪OKですので気持ちはわからないでもありません。それに独自ルールに抵触するとチャットで注意が入るので、それで余計に気分を害してしまう方もいらっしゃるようです。
とまあ、今回は場所争いを取り上げましたが、他にもいくつか独自ルールは存在していて、主にマナーに関するものが多いように思います。
個人的にはどれも納得できるルールだし特に骨を折るような内容のものも見当たらないのですが、そういうルールに一切囚われることなく自由に遊びたいという方には鬱陶しいと感じられるのでしょう。
キングスチョイスの好きなところ、気になるところ
最後にキングスチョイスの好きなところと気になるところを。
キングスチョイスの好きなところ
・ビジュアルがきれい
これは繰り返しになりますが、ほんと、ビジュアルがきれいです。キャラクターも背景も。
デコを入手すればキャラのイケてる度がさらにアップします。
ペット(犬・猫)も飼えて、こちらもかわいいです。
主人公のみちょっと微妙ですがこんなものか。
中世ヨーロッパの雰囲気が美しい。イベント時に背景がデコレーションされることもあり、さらに美麗な趣になります。
・イベント(各ゲーム)が奥深い
仲間で協力し合うゲームも、個人でコツコツ進めるパズルゲームもどちらも面白いものが多いです。
国力の高い領主や同盟が有利なのは言うまでもないのですが、多少の違いであれば戦略や協力体制でひっくり返すことができたりするのも楽しいです。
なんとなく進めるのなら単純なゲームに思えても、細かいところまで見ていくとなかなかに奥深いなあと感心することがよくあります。
・料金設定がまあまあ良心的
無課金でも遊べますし、課金する場合でも160円からなのでまあまあ良心的なのではないでしょうか。ただ、その都度課金は廃課金・重課金を呼びそうな危険性も孕んではいますが。
個人的には月1,000円ほどでこれだけ遊び倒せるなら文句はないかなあといったところです。
・広告は見なくてもOK
基本的に画面上に広告はありませんし、プレイを中断させられるといったこともありません。
ただ1日に5本まで、アイテムと引き換えに広告を見る形になっています。これは自分で選択する場合で、もちろん一切見なくても大丈夫です。
キングスチョイスの気になるところ
・略奪上等
このゲームは他の領地・同盟・王国に対する略奪や攻撃、破壊行為が頻繁に登場します。
どちらもお互い様で公平になるという中世ヨーロッパ風味の考え方が活かされているんでしょう。
今ではだいぶん慣れたものの、はじめのうちは嫌で嫌で仕方がありませんでした。
※略奪や破壊等に関しては物議を醸しがちなので、いくつか独自ルールも設けられています。
・翻訳はあと一息
ところどころ翻訳加減が微妙です。
日本語は性別によって使う言葉がかなり違いますが、これがうまく訳されていない部分が散見されます。
このあたりは脳内変換するしかないですね。
それと仕方のないことですが、チャットのリアルタイム翻訳の精度が今ひとつのような気がします。
特に口語は翻訳が崩れがちなので、できるだけ誤訳が少なくなるように気を遣いながら書き込みしています。
おまけ
恋人はデートのときに脱ぎますw
わたしにはまだそれほど親密度の高いキャラはいないので、今のところ特に過激な表現はありませんが、男キャラでひとり、見てはいけない雰囲気のものがあり、速攻女性キャラに変更しましたw
性別は恋人になる前に選べますが、このように、お付き合いが始まってからでも性転換が可能です。