音声入力でブログ!Googleドキュメントとの合わせ技が凄い


とある方がブログで音声入力の便利さについて力説していらっしゃったので、早速わたしも試してみることにしました。

実はこれまで、音声入力ってタイピングが苦手な方のためのものなのかなと思ってスルーしていたんです。でも、声で入力するなんて、なんだか未来感がありません?

……というわけで非常に浅はかな動機ではありますが、果たして音声入力でブログ記事は書けるのか、レポートしてみたいと思います!

音声入力の方法は?

……と、その前に。

まずは音声入力のやり方についてです。
今回わたしが試してみたのは「Google音声入力+Googleドキュメント」という方法です。

Google音声入力とGoogleドキュメントは、Googleのアカウントさえあれば誰でも完全無料で使うことができます。わたしの利用環境はWindows10なんですが、iOSとかAndroidとか、もちろんMac上でも使うことが可能です。そしてここがすごいところなんですが、作成した、もしくは作成中の書類は各デバイス間で完全に同期させることができます。しかも、とてもスピーディーに、です。

ただしデメリットもあって、Google音声入力はどのソフト、アプリでも使用できるわけではありません。Windowsの場合だと、Chromeブラウザで(他のブラウザでは音声入力は使用できません)Googleドキュメントページにアクセスして、書類を作成するというカタチになります。

ちなみに、GoogleドキュメントというのはMicrosoftのWordみたいなソフトですね。ざっと使ってみたところではWordほどの機能はないけれど、それなりにきちんとした書類を作ることが可能なようです。見出し表示が可能なので(メニューバーの「表示」から「概要を表示」を選択)長い書類の作成にも対応できますし、単語を一括変換することもできます。無料のソフトとしてはまずまず使えそうですね。

Googleドキュメントはこちらです。

Google Docs: オンライン ドキュメント エディタ | Google Workspace
Google Docs を使用して、オンライン ドキュメントを作成して共同編集しましょう。どのデバイスからでもリアルタイムで安全に共有して、共同編集できます。

もちろんWordやテキストエディタでも使えたらもっともっと便利になるはずなので、そこは残念なんですが。

そしてその他には、インターネット環境と、もちろん入力のためのマイクが必要になります。マイクは決して高価なものは必要ありません。現在お手持ちのSkype用などのヘッドセットや、マイク付きのイヤホン、ヘッドホンでもOK。わたしは英会話の学習用に買ったイヤホンを使ってます。音楽を聴くわけではないので、1,000円程度の安いものだって全然構いません。

必要なのは、基本的にこれだけです。

音声入力による記事の書き方

Googleドキュメントにログインしたら「新しいドキュメントを作成」。
上部メニューバーの「ツール」から「音声入力」を選択すると赤いマイクのマークが出てくるので、それをクリック。
マイクのマークが赤くなっている状態で話すと、入力が始まります。
マークがグレイになるとマイクはOFFとなり、再クリックでまたONにできます。

「Clrl+Shift+S」でもマイクがONになるので、こちらのショートカットキーを覚えておくとさらに便利です。

ちょっと残念なのは、改行や句読点、記号、スペースなどが音声では入力できないことです。ただ、音声入力とキーボード入力は同時に行うこともできるので、話しながら適当に句読点を打ったり、改行していくと良いみたいです。

聞き取りの正確性と変換精度

わたしはGoogleHome経由で口頭でメモを書いたりもしているので、Googleの日本語聞き取り能力については十分承知していたつもりだったんですが、実際にファイル上で自分が話している言葉が次々と文字に起こされていくのを目の当たりにすると、びっくりしつつもニヤニヤしてしまいます。

個人的には変換精度はまずまずのレベルだと思います。考えながら文章を変換してくれるようで、入力しながら勝手に修正が入ったりするのにはかなり驚かされます。意図しない文字に変換されたときでも、点線のアンダーラインが出ている場合には、その部分を右クリックすることによって漢字を選択することができるのは助かりますね。

もちろん100点満点の精度ではありませんけどね。せめて『記者ハンドブック』に準じたレベルまで行ってくれると仕事にも使えそうですが(「ぜひ~して」の「ぜひ」は「是非」じゃなくひらがなにして、とか)さすがにそこまでは望めないでしょうか。まあ、その都度修正しても後で一括変換しても良いので、自分のブログ記事を書くくらいなら大丈夫そうです。

ちなみにWindows10にも独自の音声入力機能はあるんですが、こちらは実用レベルではありませんね。精度においてはGoogle音声入力の圧勝で、その出来栄えには天と地ほどの差があると思います。

音声入力で四苦八苦…

ではいよいよ実際に、音声入力で記事を書いて行きます。

正直に言って最初のうちは非常に戸惑いました。話すことで入力しようとすると、「うまく話さないと」っていう余計な意識が働いてしまうみたいで、焦ったり噛んでしまったりするんです。

本来なら文章を頭に浮かべる時点までは同じ作業で、アウトプットに指を使うか口を使うかだけの違いのはずです。話すと言ってもスピーチするわけじゃないんだし、入力したい言葉をマイクに認識させられたらそれで良いわけです。録音して後で聞くわけでもありませんしね。

でも、そういう風に頭が切り替わるまでが大変でした。やっぱりこれは話すことが上手な人のためのツールなのかなと思ってみたり……。最初のうちはタイピングする指を頭に浮かべながら話したりもしました。

でも不思議なもので、人間ってきっと慣れる動物なんでしょう。ゆっくり話したり少々言い淀んだりしてもしっかり認識して(察して?)くれることが分かったからなのか、次第に緊張感も薄れて、少しずつですがうまく入力できるようになってきました。っていうか、全然上手に話す必要はないんですね。

誤入力があっても修正すればいいだけのことですし、しばらく内容を考えていて、マイクがOFFになってしまっても、またスイッチをONにすればいいんです。キーボード入力と併用できますしね。実際わたしの場合、今この記事を音声入力で書きながら、指はキーボードのホームポジションに乗せたままです。もちろん、句読点を打ったり改行をしたり、マイクをONにする作業がありますし、その都度細かな修正も必要ですしね。

つまりは「音声入力、結構使えるじゃないか」っていう印象です。初日は「こりゃあ無理だわ」と思いましたが、3日試せば意外と慣れます。キーボードをなくしてしまうってところまではさすがに無理ですが、腱鞘炎になったときとか(それほど頻繁にはならないものだけどw)めちゃくちゃ便利そうです。

噛み噛みなわたしでもとりあえず使えてるので、間違いなく誰でも使えますよ、これ。割とすごいわ。

実は昨日のむくみの記事も音声入力を使って書きました。これまでと変わりない感じで書けてるでしょ? もちろんこの記事も、ここまでほぼ音声入力を使って書いています。

Google音声入力の問題点

というわけで、なんだか自分が思っていた以上に絶賛する記事になってしまったんですが、最後にGoogle音声入力のここは残念だなあ、と思ったところをピックアップしたいと思います。

Googleドキュメント上だけでしか使えない

まずはなんと言っても、Googleドキュメント上だけでしか使えないという点です。例えばExcelとかWordとかでは使えないんですね。わたしは仕事でテキストエディタ(Mery)をよく使うので、もしもこれにも対応してくれたらほとんど神でしょう。っていうか、Googleドキュメントはそれほど悪くないんですが、Chromeがメモリ喰うのが腹立つんですよね。

変換に学習機能がない

変換に学習機能がないところも残念。同じGoogleなんだから、Google日本語入力の辞書がそのまま使えないものでしょうかね。単純に、「私」ではなく最初から「わたし」にして欲しいのにとか、特殊な単語や固有名詞の変換には修正が必要になってしまう点が不満。入力時間を短縮できたとしても、ここで余分に時間を取られてしまうのなら、かなりもったいないです。

Androidでは使い勝手が悪い

それとですね、Androidで入力する場合なんですが、単語ごとに半角スペースが挿入されてしまうんです(これはWindows版にはない仕様。他のOSでは不明です)。Androidの性質上、検索キーワードの入力などには便利ではありますが、ブログを書くには明らかに必要のない(っていうか、あっちゃいけない)機能ですね。この機能をオフにできたらいいんですけど、現状では恐らくできないので、半角スペースを削除するという面倒な作業が発生してしまいます。

【追記2019.2.8】またAndroid版だと音声入力とキーボード入力を同時に行うことができないので、発生しながら好きなタイミングで句読点を打っていったり改行したりができません。いちいちキーボードに切り替えてというのは非常に面倒です。

音声入力でも句読点が打てるアプリというと、SimejiとかVoiceInputとかEdivoiceとかがあるようで、これらを使ったほうが実用的なのかもしれません。そもそもモバイルこそ音声入力が必要。なんとか早めに環境を整えたいので、これらも早めに試してみようと思います。

時々固まる?

そしてもうひとつ、たまになんですが、音声入力の最中にキーボードの挙動がおかしくなることがあります。ガチャガチャやっていると直ってしまうので何が悪いのかはわかりませんが、この先トラブルがなければいいなとは思います。ただGoogleドキュメントは、文章を自動で保存してくれるので、せっかく書いた記事が失われてしまうということは考えなくていいんですよね。この点は安心していますが。

音声入力まとめ!

というわけで、Google音声入力についてのレポートでした。

ぶっちゃけスピード面では(ブラインドタッチのできる人の場合)どの程度の恩恵があるのかはわかりません。っていうか、ブログ記事を書くのって、内容を考えたり資料を揃えたり、修正したりっていう時間が長いですからね。とは言え、音声で入力できることで、記事を書くハードルがちょっと下がる(ような気がする)のが一番の良い点なんじゃないかと思います。

自分の脳を使うという点において、話すということはとてもいい運動になるんだそうです。わたしは仕事が忙しくなってくると、一日中ほぼ誰とも話さないなんてこともあるんですが、音声入力によって頭の別の部分も使えるようになるのでボケ防止にも役立ちそうです(結局そっちかい!)

音声入力に関してはまだまだ発展途上なのかもしれませんが、今後さらに使いやすくなっていくことでしょう。期待したいですね。

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