利尿剤で2つの副作用!安易にむくみを取る方法は危険?

mukumi

先日、足のむくみ対策のために利尿剤(利尿薬)を試していることを記事にしました

足のむくみがひどすぎるので解消方法をいろいろ試してみた!
酷いむくみを改善する方法についてまとめてみました。処方薬、漢方薬、サプリ、マッサージ、着圧ソックスなど、自分で試した結果等もご紹介しています!

ところが、いざ使ってみると、利尿剤には色々なデメリットがあることが分かってきたので、今日はそれについて情報をシェアしたいと思います。

利尿剤の2つのリスク

前回も書きましたが、わたしが飲んでいるのは「フロセミド」という薬です。上の写真のような赤いパッケージの処方薬です。

このフロセミドを飲んでいたところ、頻繁に脚が攣るようになってしまいました。

脚が攣る(筋肉の痙攣)

利尿剤で脚が攣るとすごく痛いんですよね。運動したときなどに脚が攣ったケースと比べても、遙かに鋭く痛むのはわたしだけでしょうか? 両脚が同時に攣ることも珍しくないし、やっと治ったと思ってもまたすぐに攣り始めます。本当に辛いです。

足が攣りそうな状態は1時間ぐらい経っても収まりません。精神的なストレスもハンパないです。

なかなかに辛い状況なので、薬剤師さんに相談したところ、 フロセミドの量を半分にして飲むように勧められました。量を減らせば利き目の方は今ひとつになってしまいますが、 それ以上に攣るほうが耐えられなかったので、もう仕方ありません。

現在はそのアドバイスに従い、量を半分(20mgから10mg)にし、飲む回数も減らしつつ様子を見ているところです。

 

脚の痙攣、どうしたらいい?

脚が攣り始めるとマッサージなどをしてもあまり効果がありませんでした。脚が攣ったら足先を上方向に引っ張ると良いとよく言われていますが、それで効果があるのってふくらはぎだけじゃありませんか? わたしの場合、足の甲、足の裏、指が攣った場合、その方法ではあまり効果が見られませんでした。両脚同時に攣ることも珍しくありませんし、引っ張ることをやめた途端また攣り始めるので埒があきません。

実体験として脚の痙攣に効果があったなと思う方法は、次の3つでした。

・水分をしっかり摂る(攣っている最中にガブ飲みしても効く)
・普段からミネラルのサプリメントを飲む
・芍薬甘草湯を飲む

「芍薬甘草湯」は漢方薬です。わたしが購入したのはロート製薬の「ツラレス」という薬で、満量処方なのですが、わたしの場合は幸いにも半分の量でよく効きました。1,000円ぐらいで購入できますし、他のメーカーからも同じような値段で出ているので※、もしお困りの方がいらっしゃっるようならぜひ試してみてください。おすすめです(常用はせず攣りそうになったとき、攣ったときに飲むようにしてください)。

 (※ 漢方薬なので処方そのものはどのメーカーでもほとんど同じですが、100%の満量処方、50%で作られる2分の1処方など成分の含まれる量に違いがあります。あと、形状などが違うので飲みやすさに差があります。)

ただ、今回記事を書こうと思ったのは、脚が攣ることについてだけではありませんでした。もしかしたら将来的にはもっと辛い状況になりかねない、怖い副作用を知ったからです。

聴力が落ちる

コトの発端は父の一言でした。父は長年利尿剤を処方されて飲んでいるのですが、最近「利尿剤の副作用で耳が遠くなってしまった」と言うのを聞いたのです。

利尿剤で耳が遠くなることなんて本当にあるのかと不思議に思いましたが、調べてみたらなんとそれは事実でした。

それは「薬剤性難聴」と言うのだそうです。

薬剤性難聴の原因となる利尿剤はループ利尿薬と呼ばれるものです。調べてみると、わたしが処方されているフロセミドもループ利尿薬のひとつでした。かなりショックです。

ループ利尿薬で難聴に…

ループ利尿薬にあたる利尿剤には次の薬も挙げられるそうです。

ブメタニド(ルネトロン)
フロセミド(ラシックス、オイテンシン)
トラセミド(ルプラック)
アソセミド(ダイアート)
 引用:「商品一覧:ループ利尿薬

また、ループ利尿薬以外にも薬剤性難聴を引き起こす薬があるそうです。抗菌剤や癌治療薬の白金製剤、そしてわたしたちにも馴染みが深い解熱鎮痛剤アスピリン(!)にもその作用があるとのこと。
 参考:「薬剤性難聴

一度衰えた聴力の回復は難しい

ちなみに一旦難聴になってしまうと、薬を飲むのをやめても聴力の回復は極めて難しいのだそうです。

一足飛びに難聴になってしまうわけではなく、聴力は少しずつ失われていきます。目の前のむくみを何とかしたいという気持ちから安易に利尿剤を飲んでしまいがちですが、頻繁に飲んでいると、気づいたときにはすでに耳が聞こえにくくなっていたということが起こりかねないわけです。

親戚に難聴の人がいますが、耳が聞こえないということは生活のクオリティを著しく下げることになりますし、周囲のストレスも並大抵のものではありません。耳が不自由でなかったり、難聴の方と接する機会がなければなかなか想像しにくいのですが、難聴は本当に大変です。もし予防できるものなら予防できた方がいいに決まっているのです。

利尿剤は 心臓の機能や高血圧の治療の一環として処方されることもあるので、 難聴が怖いからと言って勝手に止められないというケースも少なくないと思います。でもこんなリスクがあるとすれば、ダイエット薬代わりに飲むのはちょっと違うと感じます。怖いです。やはりダイエットに近道なしということなのでしょうね。

わたしも今回の事を知るまで、利尿剤の副作用については脚が攣ることくらいしか知りませんでしたが(もちろんそれも大変なんですが)、やはり薬は薬。化学物質です。利用するにしても慎重に、そして必要最小限に留めたいと思っているところです。

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