きっと二人の出会いも、遠い日の奇跡だったから

1~4巻までの感想はこちらです↓

TOD2ドラマCD:終焉は、まだ始まらない
「テイルズオブデスティニー・ディレクターズカット」未だ未プレイです。 むしろ、「2」をもう1周行ってみようかと思ってたり。 隠しダンジョンがクリアできないので、どうもすっきりしないんですよねー。 もうちょっとレベル上げした方が良いのか!? ...
シャルティエ~!!
うおぉぉぉ~! 昨日の私情入りまくりの日記を読み返して、我ながら若干引き気味のわたしなのですが、なに、気にすることはない。 それに懲りず「テイルズオブデスティニー2」CDドラマの第4巻です。 3巻までの感想はこちら↓ ドラマCD テイルズ・...

好きなドラマの最終回をあえて見なかったり、
ずっと読み続けてた話の最終話をあえて読まなかったり、
創る側の人に対してわたしはある意味とても失礼なファンだったりするんだけど。

聴きました。5巻通して聴きましたよ。



ドラマCD テイルズ・オブ・デスティニー2 第5巻

はー、よかったぁー……。

(以下、バリバリにネタバレですが。)

ゲーム本編より、かなり好きでした、ドラマCD。
要所要所のセリフはきちんと本編のモノを踏襲していたし、もちろんストーリーの本筋はきちんと押さえてあるんだろうけど。
なんなんだろうねー、どこが違うんだろうねー、うまく説明できないけれど。
あれほど違和感感じまくりだった心の動きが、ドラマCDでは全然自然に描写されてたと思うんですよね。

特に敵キャラのエルレインとバルバトスが非常に良くて、ゲーム本編ではただのウザキャラだったのが、なんだかぐっとその心情に近づけた感じ。
これを聴いた後でもう一度プレイしたら、また違う発見があるのかもしれないね。

それと、少なくとも、ゲームのラストシーンをあえてCDドラマで描かなかったのは5巻を通しての最大の英断だと思いました。
「2」のストーリーには数々の「無理矢理な展開」やら「前作の世界観の破壊」やら「説明すればするほど泥沼にハマる矛盾」やらがあって、その最たるモノがエンディングの「唐突に奇跡が起こって消滅したヒロインが復活=ありえないハッピーエンド」だったわけだけど。

それをCDドラマで否定したわけではないけど、ハッピーエンドへの期待感を持たせる形でそのシーンを描かなかったことで、逆にゲームでのあのもやもや感がぬぐい去られて、なんだか爽やかさが残る……。

そう、あれだけ泣けるストーリーなのに、なんだか聴いた後が爽やかなのよ。
時間の流れが修正されて、リオンの復活もなかったことになる……。
でも、なぜかもういちど最初から聴きたくなる。悲しいのにね。

 * * * * * *

ちょっと考察。

4巻を聴いたときに危惧していたリオンとソーディアン・シャルの別れも、5巻ではきっちりカットされていました。
そもそも、「実はソーディアン4本では神の眼の破壊ならず→復活したリオンがソーディアン・シャルを持って登場→シャルを神の眼に突き刺し、もろともあぼーん」の流れはどう見ても矛盾があるわけで。

作者の意図はわかるんだよね。
旧作、「裏切り者」の立場で表舞台から消えたリオン。
でも、実は歴史に記されなかったところで、リオンは世界を救ったひとりだったと多分言いたかったわけだ。
いわば「2」のあのエピソードはファンサービスだったんだろう。
ファンとしちゃあ、そりゃあどうかすれば「ありがとう」と言いたいところだけど、それはやっちゃあダメでしょう、と。

ドラマCDでは問題の場面をすっぱりカットして、その代わりにジューダスの存在が消えていくシーンでロニにジューダス(リオン)への敬意を語らせてた。
あれで良かったし、十分なんだよ、最初から。たとえその後、ロニの記憶からもジューダスの存在が失われてしまってもね。

リオンが自らの手でソーディアン・シャルを……ってのは、実は主人公がヒロインの存在を消さざるを得なくなるクライマックスに匹敵すると言って良いくらいのエピソード。
リオンはあのシーンで、(マリアン以外では)唯一自分の心をさらけ出すことのできた存在・シャルティエを永遠に失う。個人的には、主人公とヒロインの話よりさらに重い展開だと思う。

でも実はあのくだりがあるせいで矛盾が生まれてしまって、話が進まなくなってしまう。
それは、「ヒロインの行動がヘン」、とかそういうレベルのモノじゃなくて、ストーリーとしてはかなり致命的なミス。
制作途中にそれに気づかなかったのか、それとも、まずこのエピソードありきの「デスティニー2」だったのかっていうのはよく知らないけれど。
当時、矛盾はない、っていう制作者側から苦しい言い訳もあったらしいね。でもそういうのはやっぱりちょっと醜い。
いや、ほんと、気持ちは分かるんだけど……。

 ※ 旧作の啄木鳥しんき版コミックも「シャル含めた5本で神の眼破壊」だったけど、
   あれはリオンがシャルに説得されて生き延びたっていう設定なので一応矛盾ナシ。
   そもそも旧作でリオン死亡はかなりぼかして描写されてるので、
   「2」の存在がなければその解釈はアリ。
   まして、リオンとシャルの関係を考えた場合、
   むしろその可能性はかなり高いという解釈もアリ。

   ただし、その場面がムービーになってたリメイク版では、別の結果だったけどね。

  ディレクターズカット版ではあのシーン、どう描写されてるんだろう。
  気になるし、なんか不安。
  やっぱり早くプレイしちゃった方がいいのかな?

あと、「このコンビ、(剣でも本人でも)やっぱり最高だわ!」と思ったのが、CDドラマ最終巻でのシャルティエ本人のジューダスに対しての「仮面の小僧」呼ばわり。
それと、ジューダスが去った後のシャルティエの一言もね。

あの一言と、ラスト近くの主人公とヒロインの夢の話。
……これがあるから、あんなに聴いた後が爽やかだったんだろうな。

♪Now Playing/ 夢であるように – DEEN

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