グランプリシリーズ フランス大会(TEB) 女子

遅まきながらとなりましたが、やっと見ました、女子。
もう結果は今更なのですが、キーラ・コルピ選手が初優勝、2位の長洲未来選手は初の（意外！）表彰台、3位のアリッサ・シズニー選手はファイナル進出！
個人的には長洲未来選手が優勝でも良かったんじゃないの？なんて思ってますが、ヨーロッパ圏での開催ということもあって、未来選手が勝つにはノーミスが必要だったのかもしれないですね。

一方で、数字だけを取り上げると日本の女子3人（村主章枝選手、浅田真央選手、今井遥選手にはちょっと厳しい結果だったかもしれません。

特に村主選手はショートプログラム後に今後の進退に関わるコメントもあったようですね。
ショートは悪くなかったのですが、フリーで点数に伸びがなかったのは残念でした。
アラビア風味を取り入れたものはフィギュアスケートでもよく取り上げられますが、村主選手らしくより動きや衣装に工夫が施されている面白い作品だと思ったのですが。

今井選手はフリー、ちょっと硬くなりましたかね……。最初の2A-3Tが決まっていたら、また違う結果が出たのかもしれません。
「だったん人」自体はとても今井選手に合っているような気がします。選曲も振り付けも無理なく今井選手の魅力を引き出していて、上手いな～と思います。
今回の結果は残念ではありましたが、きっといい経験になったのではないでしょうか。全日本でもかなりいい演技が期待できそう！

そして浅田真央選手。
浅田選手本人は自分の演技にとても低い評価をしていたようですが、ジャンプが抜けてしまう中で逆に本質的なスケートの美しさが際立つという点で、ちょっと異質だと感じました。
浅田選手は元から跳ぶだけの選手ではなかったですけど、ここに来てスピンやステップ、スパイラルなどの上達ぶりが目覚しく、たとえミスのある演技であってもどこか気持ち良さがあり、何度も繰り返し見たくなってしまいます。
それと、ジャンプの調整は明らかに山を越えたのでは？
わたしはもう少し時間がかかると思っていましたが、これは案外今シーズン中にもジャンプを纏めた好演技が見られるかもしれません。
さしあたっては全日本ということになりますが、特にフリーの「愛の夢」ですね。フリーにこれを持って来ているというのが、もしかしたら大きなキモになるかもしれないと思います。

そんなこんなで、グランプリファイナル進出は、安藤美姫選手、村上佳菜子選手、鈴木明子選手、アリッサ・シズニー選手、カロリーナコストナー選手、レイチェル・フラット選手の6名に決定しました。
シングルでは男子に引き続き、女子も日本から3人進出しますね。
中では安藤美姫選手がショートプログラムを変更すると聞いているので、どういうものになるのか楽しみです。

そして今回のTEBのことで最後にちょっとだけ。
BSで放送してくれるおかげでテレ朝系列のない地域でも見られるからあまり文句は言いません。
言わないけど、できれば日曜日に放送してくれたらありがたかったかなぁ。深夜でもいいから。
初回放送がゴールデンになるのはテレビ局の思惑としてはわかるけど、今回はすでに地上波でダイジェスト版を放送しているわけで、BS版は深夜に放送したっていいじゃないの、と思ってしまいます。
その時間帯に見られないほとんどの人が録画するだろうし、月曜日まで待って放送する意図がちょっと分からなかったですね。
わたしはストリーミングで見られるときには見るけれど、その魅力は生中継（に近い環境）だという点であって、大きくてスムースに動く画面で見るのとでは演技の印象がちょっと違ってたりします。
もちろん会場で見るのとではさらに大きな違いはあると思うけど、テレビでの放送が貴重であることは間違いないのです。
地上波のフィギュアスケートの放送はどうかなと思いますが、テレ朝系のBS、CSでの放送は全演技を放送してくれて好印象なので、もうちょっとだけ！頑張ってくれたら嬉しいですね。