2week使い捨てソフトコンタクトレンズの「エア・オプティクス・アクア」(アルコン)を使い始めて、もうすぐ2週間。
実際に使ってみた感想をご紹介します。
割と……いいです。
っていうか、特に悪いところも見つからなかったので、逆にどうレポートしたものかと思ってしまい、そのままずるずる2週間が経っちゃった格好です。
意外と厚さがあるエア・オプティクス・アクア
エア・オプティクス・アクアを使ってみてまず気づいたのは、これって結構しっかりした作りのレンズですね。
これまで使ったことのあるエルコンワンデーとシードの2ウィークファインUVがかなり薄いレンズだったので、昨今のレンズはみんなそうなのかと思ってました。
でもエア・オプティクス・アクアを見てみたら、これだとわたしが以前使ってた使い捨てではないレンズとあまり変わらない感じ。
特にエルコンワンデーとは違って、形そのもので裏表の区別がしっかりつきます。
(っていうかエルコンワンデー。裏表を間違えた状態でも普通に装着できるからびっくりします。
目に違和感がありながらも、裏返しのまま何時間か気付かずにつけていたこともあるくらい。
ワンデー用でレンズが柔らかいからこういうことが起こるんだろうけど、それにしてもこれでいいのかと思っちゃいますね。)
エア・オプティクス・アクアの潤いは?
で、ドライアイの人にとって一番気になる「潤い」の部分についてですが、……まずまずでしょうか?
エルコンやシードと比べると、明らかに潤いが保てる時間が長いです。
とはいえ、特に夕方以降はソフトサンティア(人工涙液型目薬)が必要になってくるので、あんまり過剰な期待をするとガッカリするかもしれませんが、明らかに目薬を使う頻度は少なくて済みますね。
そのあたりは、レンズの厚みに関係しているのかもしれません。
……となると、同じように眼科で勧められた「アキュビュー・オアシス」の使用感が気になります。
お金に余裕があるときに、ちょっと試してみたいですね。
(⇒試してみました)
保湿力はエア・オプティクスより高いと聞いているので、乾燥に対して結構期待できるのかも?
まぁ「オアシス」なんていう名前をつけてるくらいだから、メーカー的にもかなりの自信作なんでしょうね。
けど、高いんだよなー。うん。高い。
エア・オプティクス・アクアの使用感は?
エア・オプティクス・アクアって、中心部分が少し厚めのレンズなんですね。なので、これまで薄いレンズばかりを使っていた方には違和感があるかもしれません。
わたしはハードを使っていたことがあるので、全く気になりませんでした。むしろしっかりしたレンズで安定している気がして良かったのですが、コンタクトレンズ初心者にはどちらかというとあまり向かないレンズかも。
コスパはかなりいいエア・オプティクス
エア・オプティクス・アクアってコストパフォーマンスはかなり高いレンズだと思います。
アキュビュー・オアシスよりは若干スペックは落ちるけれど、それでも機能的には十分。うちの近所の眼科でも取り扱っているレンズなので、安全性も保証済み。デイリー使いにはとてもいいレンズです。
あとは使用感や使い勝手、好みの問題ということになるでしょうか。
とはいえ、コンタクトレンズは毎日使うもの。費用が抑えられるのなら、それはそれに越したことはないですよね。
エア・オプティクス・アクアに合う洗浄液は?
眼科で「このレンズには洗浄液に相性があって、こちらを使って下さい」と勧められたのが「オプティ・フリー・プラス」でした。
その際に全く知識がなかったのでよくわからなかったのですが、このレンズの材質、シリコーンハイドロゲルには洗浄液に合わないタイプのものがあるんだそう。
(そこまで説明してくれなかったので、2~3度別の安い洗浄液を買っちゃったよ。だってオプティフリープラスって泡立ちが良くなくて、洗った気がしないんだもん。)
もちろん絶対にオプティ・フリー・プラスを使わなきゃいけないということじゃありません。
「オプティ・フリー・プラス」はエア・オプティクス・アクアと同じアルコンの製品。だから対応する洗浄液の中でもこれを勧められたのかも。
相性が良いと言われる洗浄液は、有名どころだとオプティ・フリー・プラス以外に、
- AOセプトクリアケア(アルコン)
- コンセプトワンステップ(エイエムオー)
- エピカコールド(メニコン)
などがありますね。
レニューとかコンプリート、バイオクレンワンあたりは「シリコーンハイドロゲルレンズにも使えます」と書いてあるけど、基本的に塩酸ポリヘキサニド(PHMB)系の洗浄液は相性が良くないと言われているので、気をつけてチェックした方がいいですね。
エア・オプティクス・アクアのスペック
材質:シリコーンハイドロゲル
UVカット:なし
ベースカーブ(BC):8.6
度数(PWR):-0.50~-6.00(0.25ステップ)/-6.50~-10.00(0.50ステップ)
直径(DIA):14.2mm
中心厚(-3.00Dの場合):0.08mm
Dk値(酸素透過係数):110
Dk/L値(酸素透過率):138
酸素流量率(=レンズ装着時に角膜に届く酸素量/裸眼時に):98%
含水率:33%
※乱視用・遠近両用あり
余談。ハードから転向してみて
今回、両眼の度数を1段階ずつ上げたのを注文したのですが、これ、正解でした。
ハードとソフト、実は同じ度数のものをチョイスしても、見え方がかなり違ってきます。
乱視の有無ももちろんだけど、近くの見え方と遠くの見え方とのバランスとか、目の状態って実に人それぞれ。視力がいくらだからこの度数を選べばいいとはならないのが難しいところです。
レンズの材質やレンズのサイズ、保湿力などによっても見え方が違ってきます。全く同じスペックのレンズでも、メーカーによって数字に現れない違いがあって、つけているうちに違和感が出てきたりなんてこともあるわけです。
次回レンズを作るときには眼科でしっかり測ってからになるはずなので、ベースカーブ含めてどれがジャストだと判断されるのか、今から興味津々。
でもきちんと測って作っても、またお試しから始まるのがコンタクトレンズです。まずは実際に装着してみて、ですね。
エア・オプティクス・アクア、後日談
安くて使用感も文句なかったエア・オプティクス・アクア。とても気に入っていたのですが、アキュビューオアシスに浮気した後でしばらくぶりにつけてみたら、アレルギー症状が出るようになって使用を断念しました。
いいレンズだっただけに使えなくなってしまったのがとても残念。
もともとソフトレンズにアレルギーが出やすい体質のようで、それが原因で長らくハードレンズを使っていた経緯もあります。こういう例もあるということで、ご参考までに。