グランプリファイナル進出への条件

グランプリファイナル進出について、グランプリシリーズ最終戦となるTEB(フランス大会)の前にちょっとおさらいしてみました。

それぞれの試合で獲得できるポイントが、
1位=15pt
2位=13pt
3位=11pt
4位=9pt
5位=7pt
6位=5pt
7位=4pt
8位=3pt
各選手とも最大2試合まで出場。
合計ポイントで上位6名がグランプリ・ファイナルに進出できます。
で、ポイントが同点になった場合には最高順位で比較、それでも決まらない場合には得点で比較して決定されます。

まずは男子。
現在確定しているのは、

(1)高橋大輔選手(30pt)
(2)パトリック・チャン選手(28pt)
(3)トマシュ・ベルネル選手(26pt)

の3選手です。
で、織田信成選手(26pt)、ジェレミー・アボット選手(24pt)、アダム・リッポン選手(20pt)が続いています。
ベルネル選手と織田選手は同じ26ptですが、ベルネル選手は3位+1位、織田選手は2位+2位ということで、優勝のあるベルネル選手のみが現在ファイナル進出決定となっています。

で、最終試合となるフランス大会の結果で残り3人が決定するわけですが……。
フランス大会に出場する選手で見てみると、
中国大会で優勝した小塚崇彦選手が3位以上で文句なくファイナル進出。
同じく中国大会で2位だったムロズ選手は優勝で確定。
NHK杯で3位だったアモディオ選手も優勝で確定。
上記の3つのケースでは、他の選手の結果に関係なく決定となります。

ムロズ選手が2位のケースはちょっと複雑で、仮にフランス大会TEBが(1)アモディオ選手(2)ムロズ選手(3)小塚選手という結果だったりすると、ムロズ選手と織田選手が26pt、2位+2位で並び、それぞれの得点で競うということになります。
ちなみに織田選手の得点は、スケートカナダで236.52点、スケートアメリカで226.09点。
一方のムロズ選手は中国杯で216.80点を上げています。

しかし236点というと優勝してもおかしくない得点なので、ムロズ選手2位のケースでは若干織田選手が有利かもしれません。
(これで織田選手がダメだった場合には、スケアメのジャンプ跳び過ぎ違反で優勝を逃したのがとんでもなく痛かったということに……。)

ただ、別の可能性もあります。
前の試合で4位(現在9pt)だったジュベール選手とレイノルズ選手も、他の選手の結果次第では優勝でなくてもファイナル進出の可能性があったりします。
残りが3枠ありますし、今シーズンはハイリスク・ハイリターンの4回転に挑む選手が増えてますので、このあたりちょっと複雑ですね。
逆に2試合を20ptですでに終えているリッポン選手はちょっと難しいかもしれないですが、ここも微妙な情勢です。

一方の女子。
確定しているのが、

(1)安藤美姫選手(30pt)
(2)カロリーナ・コストナー選手(26pt)
(3)村上佳菜子選手(26pt)
(4)鈴木明子選手(26pt)
(5)レイチェル・フラット選手(26pt)

とすでに5名います。
現時点で6番目がアシュリー・ワグナー選手ですがポイントは18(5位+3位)。
残りは1枠ですので、男子よりはすっきりしていますね。

ファイナル進出に一番近いのはスケートカナダで優勝したアリッサ・シズニー選手で、3位以上で得点にかかわらず決定。
4位以下であれば他の選手との兼ね合いということになります。
彼女はジャンプさえまずまずの出来であれば良い評価がもらえる選手ですので、確率的には一番高いでしょうね。
ちなみにスケートカナダでのシズニー選手のスコアは172.37でした。
シズニー選手の出来次第では、前の試合が4位で9pt持っているシンシア・ファヌーフ選手、キーラ・コルピ選手、長洲未来選手、前の試合が5位で7pt持っている今井遥選手にも可能性があります。

また、前の試合が8位で3pt持っている浅田真央選手とマエ・ベレニス・メイテ選手にも可能性が残っていますが、前出の選手たちが全て4位以下でないといけないので、数字の上でのみの可能性、ということになると思います。

ちょっと複雑なので、もしもどこか間違いがありましたらごめんなさい!

P.S.
これ書いててつくづく思いましたが、ジャッジによる認定基準のばらつきは改善して欲しいですね。
GOEやPCSにジャッジ個人の好みが多少反映されるのはアリかもしれませんが、例えばジャンプの認定などは誰が見ても同じでなければならないはずです。
解説者の「ジャッジの見る角度によって」というコメントにも、「そんないい加減な判定あるんかい」と思います。
正確に見分けられるという前提で、ジャッジ自らが「!」マークを廃止し、「<」「<<」と段階をつけることにしたんでしょ?なら、そこにブレがあってはいけないはずです。

また、よく「別の試合の得点を比較しても意味が無い」といいますが、こうして別の試合の得点を比較して順位をつける大会ルールが実際に存在しているわけですから、ジャッジにもある程度は基準に合わせる努力をしてもらわないことにはどうにもならないです。
もし現状が改善されないのであれば、ジャッジの能力が著しく欠如しているか、何か思惑があると言われても仕方がないのでは?

報酬が低いなどの言い訳めいた発言も目にしましたが、ならばやっていただかなくて結構。
ジャッジにはもっとプライドを持って欲しい。
国籍もオープンにしたらどうですか?

少々辛口になってしまいました。すみません。

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