全日本選手権 女子フリー!

昨日のフィギュアスケート全日本選手権、女子シングルフリーの演技を見ました。
いやぁ、名勝負だったのではないでしょうか!
諸外国のフィギュアスケートファンの皆様、どうです、ウチの選手たち! 国内の大会でこんなハイレベルな戦いが楽しめちゃって、何だか申し訳ありませんねぇ……。
……なぁんて思っちゃうほど、試合が終わった後もしばらく興奮が収まりませんでした。

まずは安藤美姫選手! 本当におめでとうございます!
凄かったです。グランプリシリーズでもあのフリーはほとんどミスなく滑っていましたが、昨日の演技は圧巻でした。
特にステップの音楽との調和なんかは、彼女はもともとセンスがある人だと思いますが、技術と表現とが一体になっていた気がします。
また、得点が1.1掛けになる後半に難しいコンビネーションジャンプを入れて、それを加点付きで決めてくるのも素晴らしいです。
今シーズンはショートを変えたのが功を奏しましたし(前のが好きだったので惜しいと思ったけど、変更して正解でしたね)、フリーは東京ワールドで優勝したときのメンデルスゾーンを彷彿とさせます。
きっと練習も充実しているんだろうなぁ、というのが表情からもよくわかりますし、このまま迷いなくワールドに臨んでいけそうですね。本当におめでとう!

そして浅田真央選手! 本当に美しい、いい演技でした。
わたしは真央選手に謝らないといけないです。というのは、多分表彰台に乗る演技はしてくるのでは、と思っていましたが、アクセル、ルッツを含めあれほどの演技をしてくるとは思っていなかったんです。
特にショートの3アクセルは、2アクセルでも良いのでは……と思っていました。
そこをショート、フリーと1本ずつ決めてくるのだから完全に脱帽です。
それにしても美しい。もちろん洗練された今シーズンのメイクを含めた外見もそうなのですが、スピンやスパイラルのポジション、立ち姿、どれを取っても綺麗です。
真央選手のポテンシャルを引き出してくれる佐藤コーチ、振り付けをしたタラソワさん、ニコルさんにも感謝したい気持ちです。

しかしですねー、この2人を見ていて思うのは、「浅田真央選手のライバルは安藤美姫選手で、安藤美姫選手のライバルは浅田真央選手だ」っていうことですね。
この数年、特にマスコミが喜んで描き続けてきた別のライバルのストーリーがあったけれど、気がつけばそういうものも全てこの全日本で吹き飛んで、目の前の霧がぱっと晴れたような気がしました。
今シーズンからのルールの変更や採点傾向の若干の変化も、全てではありませんが、個人的には概ね喜ばしいです。
ここ数年の採点基準にほとんど影響を受けなかった若い世代のはつらつとした演技を見ると、さらにその思いを強くしてしまいます。
もちろん上記は数多ある考え方のひとつに過ぎませんが、この全日本の清清しい戦いは長く記憶に留めたいな、と思いました。

今回、鈴木明子選手はピークを合わせきれなかったということで残念でしたが、大舞台でノーミスのフリーを見せてくれた村上佳菜子選手のこの年齢だからできる溌剌とした演技、雰囲気に飲まれてしまうことなく自分の演技をやり切った若い世代の西野友毬選手や庄司理紗選手、2A-3Loを決めてきた大庭雅選手、そして随所で更なる進化を垣間見せてくれた村主章枝選手と本当に見所がいっぱいでした。
特に鈴木明子選手に関しては現役を続行されるというコメントもあり、ホッとしました。(まだまだ彼女の競技生活を見守りたいですからね。)まずは四大陸で、今シーズンのプログラムの完成形をぜひ見たいと思います。

コメント

  1. すずしろ より:

    同感です。本当に度々涙が出ました。全日本は毎回すごいです。東京観に行きたいけど、チケットすごいことになってるみたいですね。

  2. 管理人 より:

    > すずしろさん

    本当に良いものを見せてもらったなぁ、と思います。
    あの試合を見たら、誰だって世界選手権も見たくなっちゃいますよね。
    倍率すごいらしいですが、チケットを買えた方は幸せでしょうね。

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