声だけを聞いて、相手の顔も見たことがないのになんとなく好感持っちゃうことって、ありませんか?
わたしは結構あるんですが、実際に顔を見て声のイメージと一致するのってきわめて稀なことだったりします。
それどころか、顔を知ってしまって、「しまった……」と思うことも少なくありません。
……特に海外アーティストに多いですね。
最初に曲だけを聴いていて「あ~この声好きだわ」と思ってたのが、興味本位にGoogleで画像検索をしたり偶然PVを見たりして、
「うそぉぉぉぉん。・゚・(ノД`)・゚・。」
となってしまうことがよくあります。
あ、当然逆もありますよ?
ただ、どちらにしても、不一致の違和感はしばらく残っちゃったりしますね。
もちろん、顔が全てではないんですが。
意外と女性アーティストではこういった違和感みたいなのを感じることは少ないような気がします。
……これはわたしが女だからなのか。
平安時代には、御簾の向こうからほのかに伺える気配や声に恋をして、契りを結んだ朝に初めて相手の顔を見た、なんてことも少なくなかったと言います。
相手が「朧月夜」のような美女であることもあれば、ルックス的にも才覚の点でもちょっと残念な「末摘花」であることもあっただろうし、もしかしたら綺麗だけどまだ中身の備わっていない「女三宮」ってこともあったんでしょうね。
……まあ、わたしは光源氏とは逆の立場ですが、平安時代に生まれなくて良かったなぁ……。
ところで、今、ちょっと気になっている声の持ち主があります。
それはカーリングの解説で一部のファンにもすっかりおなじみとなった小林宏さん。
未だお顔を拝見したことがなく、声の印象は「普通のおじさん」的なイメージなのですが、どんなヒトなのか気になって気になって仕方がありません。
(……もしかして、これは……恋!?)
アナウンサーの方共々、初心者にもすごくわかりやすい解説をしてくださって好印象なのですが、この方、カーリングに愛情を注ぐ余りなのか、それとも勝負に対してとても熱い心を秘めた方なのか、良いショットが出たときに唐突に壊れておしまいになります。
「イエ~ス!イエ~ス!!」
「ナイスショッ!!」
と、何せ突然テンションが上がるので、それだけでも結構な破壊力なのですが、昨日のイギリス戦で、
「プヮ~フェクトゥッ!!(Perfect!!)」
とケイン・コスギばりの発音で絶叫されたときには、さすがのわたしも度肝を抜かれました。
一体この人物、どんな人なのー!?
もう気になって気になってたまらないのですが、もしかしたら知ることでがっかりしてしまうこともあるだろうし、いやむしろ、妙にカッコ良かったりしたらもっとイヤだし……。
そんな複雑な気持ちで、未だグーグル先生のお世話にはなっていません。
「まずはググる」というわたしの座右の銘が発動するその日は、いったいいつになるのでしょうか……。