日本人は頭を使え！：日本vsバーレーンを見て

さてさて、サッカーです。
日本vsバーレーンを見ていて感じたことをシロウト目線でちょっとだけ。

せっかく帰国した森本君の登場が20分間だけっていったい……。

まあ、岡ちゃんが岡崎君に対して絶大な信頼を置いているのは、これまでの使い方でよ～くわかってますし、今更あれこれ試して方向転換ってどうなのよ、という声があるのも知ってます。
けど、この数試合でもわかるとおり、日本の決定力不足は明らかで、得点力アップのためには猫の手も借りたいはず。
そして、森本君は猫の手よりは全然有能なはず。

一応、アジアカップという公式戦だったこと、それと岡ちゃん更迭の話もあったんですか？　なら点を取って勝ちに行かなければならなかったんでしょうから、難しい点もあったかもしれないです。
でも、できれば先発、それが無理であるとしても、遅くとも後半15分には森本君を投入してほしかった。

岡崎選手が悪いというのではないです。
ただ、アジアカップなどはともかくとして、強豪とあたるワールドカップでは、普段からセリエAで揉まれているという経験はかなり大きい。
だから、ここで森本君を使っておくべきだったのでは？と言っています。

そして、（中村俊輔を含めた）欧州組の合流について。

中村俊輔、松井、本田と役者が揃うと何かやってくれそうな予感はします。
国内組オンリーの場合、大きなサイドチェンジが見られなかったり、90分間通して同じようなリズムで進んで行ったりということが多いので、こういう点はちょっと解消されるのかなぁ、と。
（中村憲剛のプレーは「おっ！」っていうところもあっておもしろいですが……）

中村俊輔と本田の共存についてはよくマスコミでも取り上げられていますが、それほど時間がない中でもそれなりにできているので、個人的にはあまり問題を感じませんでした。
むしろ、可能性を感じる部分の方が大きかったですが、どうでしょうか。

長谷部＆遠藤のコンビも悪くないです。
このあたり、稲本押しのわたしとしては、ちょっと複雑……

ただこの試合、相手がもっと強い国だった場合にはどうなってただろう、とは思いましたね。
確かに今回はそれなりにボールも持てて、得点のシーンもキレイなカタチで、溜飲が下がりました。
でも、ワールドカップでもっと強い相手と相対さなければならないことを考えると、かなり不安が残ったのも事実。
中盤で、相手にカンタンに仕事させてしまっているシーンが何度もあって、ひやひやしました。

今回は相手のミスに助けられたり、DFがうまく対応して失点には至らなかったですが、相手次第で2点、3点と失点を重ねていても不思議ではなかったです。
そういった意味で、センターバックが中澤＆闘莉王でなくなったときはホント怖い。
ワールドカップの最初の3試合を考えただけでも、どちらかが欠ける可能性はしっかりと考えておかないといけなかったのに、結局ほとんどそういう機会もないままここまできてしまったのはかなり問題なんじゃないかと思います。

岡田監督更迭の話について。

今となっては遅い。この一言に尽きます。
ムーブメントを起こすなら、もっと早くなければいけなかった。
単純に「岡田じゃなけりゃ誰でもOK」というんならアリでしょうけど。

ま、なんというか、問題はそこだけではないでしょうね。

マッチメーク含めて、協会に戦略があるように思えないというのはマズいです。
また韓国戦が組まれてるんですか？
韓国がワールドカップであたるチームのどこかに似たところがあるというのならそれもいいでしょうが、どうも金銭的なところ以外に意義が見出せません。

オリンピックのフィギュアスケートでは、キムヨナvs浅田真央は、国家戦略と個人との戦いでした。
浅田選手自身のポテンシャルが高かったため、彼女は銀メダルを獲得することができましたけど、未だ二流国でしかないサッカーでは個だけに頼っていては戦いになりません。

協会には「お金を使え」とは言いません。
でも、せめて頭を使ってほしいと思わずにはいられないのです。