ジョンソン&ジョンソンから発売されているコンタクトレンズ、アキュビューシリーズから、今最も売れている2週間使い捨てレンズ「アキュビュー オアシス」についてまとめてみました。スペックのほか、使い勝手や使用感、遭遇したトラブルなど実際に使ってみた正直な感想をレポートします。
アキュビューシリーズ一覧
アキュビューオアシスについて触れる前に、まずは現在アキュビューシリーズとして発売されているコンタクトレンズを全てご紹介してみます。
2weekアキュビュー
- 2ウィーク アキュビュー……スタンダードな2週間使い捨てレンズ
- アキュビュー アドバンス……ナチュラルなつけ心地にこだわった2週間レンズ
- アキュビュー オアシス……乾燥の軽減を追求した2週間レンズ
- アキュビュー オアシス 乱視用……オアシスの乱視向けレンズ
- 2ウィーク アキュビュー ディファイン……黒目の輪郭を綺麗に見せるサークルレンズ
1dayアキュビュー
- ワンデー アキュビュー……スタンダードな1日用使い捨てレンズ
- ワンデー アキュビュー トゥルーアイ……酸素透過性にこだわった1日用レンズ
- ワンデー アキュビュー モイスト……潤いを重視した1日用レンズ
- ワンデー アキュビュー モイスト 乱視用……モイストの乱視向けレンズ
- ワンデー アキュビュー モイスト マルチフォーカル……モイストの遠近両用レンズ
- ワンデー アキュビュー ディファイン モイスト……モイストのサークルレンズ
- ワンデー アキュビュー オアシス……新登場のハイスペックレンズ
主な1dayレンズの機能や特徴を比較してみましたので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
アキュビューオアシスの装着感
コンタクトレンズをつける上で一番気になるのはやっぱり装着感なんじゃないでしょうか。特にドライアイの方にとっては、乾くか乾かないかはレンズ選びの最も大きなポイントになります。
で、このレンズはというと、ひと言で「乾きにくい」!
アキュビューシリーズのみならず、いくつか試したコンタクトレンズの中で、わたしが最も乾きにくいと思ったのがこのアキュビューオアシスです。
装着感は、ほぼゼロに近いです。
他のレンズは夕方になると疲れ目がひどくなったり見えづらくなったりしましたが、これはほとんどそういうことがありません。
このレンズをつけているときだけは、普段手放せないソフトサンティア(人工涙液型の点眼薬)も不必要です(個人差があります)。
わたしは仕事柄、夜中までコンタクトレンズをつけていることが多いんですが、これは夜になっても目がゴロゴロしません。というか、つけているのを忘れていることもよくあります。
使用感のいい優秀なレンズだと思います。支持率が高いのも頷けます。
オアシスの使い勝手は?
パッケージなどは使い捨てレンズとしてごく一般的なもので、特に使いにくいなどということはないのではないでしょうか。
レンズの表と裏の区別については、一応判別しやすいように数字がつけてあるのですが、極度の禁止だとレンズを外した状態ではその文字は見えません(汗)
ただしきれいなアーチを描いているレンズなので、形で十分に表裏を見分けることができます。レンズの作りがしっかりしている証拠でしょうね。
作りがしっかりしていると、逆にコンタクトレンズに不慣れな方には違和感があると聞きますが、これはソフトタッチで、目に入れてすっと馴染みます。これはレンズ表面を滑らかにする独自の技術(シルキー製法)が採用されているからだそう。
安いレンズ(特にワンデー)だと、何かの拍子にレンズの縁で痛みを感じることがあるんですが、オアシスでそれを経験したことは一度がありません。初めての方にもベテランの方にも使いやすいレンズだと思います。
アキュビューにアドバンス。お勧めはどれ?
もちろん感じ方には個人差があると思うのですが、同じアキュビューシリーズの「アドバンス」よりオアシスのほうが、つけ心地はかなりいいと感じました。
アドバンスは夕方になるとちょっと乾くんです。
軽いドライアイのわたしがそう感じるので、もっと重いドライアイだとアドバンスはつらいかもしれません。
実際の各数値を比較してみてもアドバンスよりオアシスの方が高スペックです。唯一ベースカーブ(BC)はオアシスの方がゆるめなので、目のサイズによってはつけたときに違和感があるかもしれませんが、気になるのはそれくらいです。
あとは実売価格との兼ね合いということになりますね。両眼3ヶ月分で600円ほどの差をどう見るか。
そして、無印アキュビューの方ですが、もうこれはかなりスペックが落ちてしまいます。実売価格も言うほど安くないし。
はっきり言って、無印アキュビューを選ぶ意味はないんじゃないかなぁ。安いのがいいのなら、他のブランドだっていいわけだし。
で、乱視が強いのなら、もうオアシス一択ということになりますね。アドバンスやスタンダードなアキュビューには乱視用のモデルがありませんので。
エアオプティクスアクアを交えたレビューも参考にどうぞ。
アキュビュー オアシスの欠点
……と、レンズの質に関してはほぼ絶賛のアキュビューオアシスなんですが、実は一度だけ不良レンズに当たったことがあります。破れてたんです。
おかげで今、左右の在庫が1枚合ってないという非常に気持ち悪い状況です。
ワンデーではまれにおかしなレンズに行き当たることがありますが(もちろん確率はかなり低いですが)、作りのしっかりした2week、しかもオアシスで破れてたというのはけっこうショックでした。お値段的に言っても馬鹿にできませんしね。
オアシスの品質については信頼できる……とは思ってるんですが、こういうこともあるということなんでしょう。再発のないことを願うばかりです。
ネックはやっぱり価格
それ以外のオアシスの欠点というと、上でも書いたようにやっぱりお値段なんですよね。
楽天等で実売価格を調べてみると、1箱(3ヶ月分/片眼)が2,200円前後でしょうか。両眼使うことを考えると1ヶ月あたり1,500円程度。プラス2週間レンズなのでケア用品が必要になりますね。
低価格帯のレンズだと昨今はかなり安いものもあるので、それと比較すると「高いなー」と感じてしまいます。
毎日使うものなので、お値段を取るか質を取るか。こればかりは永遠の悩みでもあります。
わたし自身は現在、このレンズをメインで使用していますが、やっぱりもうちょっと安くならないかなぁというのが正直なところ。
でも1日50円で見えないモノが見えるようになると思えば、……まあ仕方ないのかな。
お値段以外はオススメできるレンズです。
まだ使ったことのない方で使用感のいいレンズをお探しでしたら、一度試してみて損はないと思いますよ。
アキュビュー オアシスの公式サイトはこちらです。
アキュビュー オアシスのスペック
材質:シリコーンハイドロゲル
UVカット率:B波99%以上、A波96%以上
ベースカーブ(BC):8.4mm /8.8mm
度数(PWR):-0.50~-6.00(0.25ステップ)/-6.50~-12.00(0.50ステップ)/+0.50~+5.00(0.25ステップ)
直径:14.0mm
中心厚(-3.00Dの場合):0.07mm
Dk値(酸素透過係数):103
Dk/L値(酸素透過率):147
含水率:38%
酸素流量率(=レンズ装着時に角膜に届く酸素量/裸眼時に):98%
表裏マーク:「123」の文字
着色:ブルー
※各2weekレンズの比較はこちらに掲載しています。