YouTubeに安藤美姫選手の新しいショートプログラムの動画がアップされていました。
Miki Ando 2010 SP Daugavpils
おおお~、これ、カッコイイじゃないですか!
なんだか昨年の鬱憤を晴らすような、というか、相当思うところがあったんだろうなぁ、というプログラムに見えてしまうのはわたしだけでしょうか?
振り付けはニコライ・モロゾフコーチですよね。モロゾフコーチの、「うちのミキが一番なんだ!」といったプライドが感じられるようにも思えます。
ジャンプは3Lz-3Lo、ステップからの3F、2Aですね。
やっぱりセカンドジャンプが3Loってイイなぁ……♪
浅田真央選手にも言えることですが、3Loは本来とても大きな武器になるはずのジャンプなんですよね。
今シーズンの認定の基準はどうなのか、中間点の運用をはじめ未知数の部分も多々ありますが、今年はどんどん跳んで欲しいな、って思います。
安藤美姫選手自身も今年はジャンプに力を入れてシーズンに挑んでいくといったことを話していましたね。
しかし、ルールの変更でこれだけ技の価値観が激変してしまうのって、良くないことだと思うんですけどねぇ。
高難度ジャンプの評価もさることながら、ステップは「ジャッジにも分かりやすいようにゆっくり踏んだステップの方が評価される」(ホントかどうかはわかりませんが)と聞いたときにはどんな悪夢かと思いましたし。
今シーズンの安藤美姫選手のショートプログラムは……昨シーズンまでのルールには則していないようにも見えますが、どう評価されるんでしょうか?
そしてこちらは美姫選手の今年のEXです。
Miki Ando 2010 Ex Daugavpils
安藤美姫選手は慈しみ、というか母性を感じさせる演技がうまくなりましたね。
フィギュアスケートの選手にこういう例えはもしかしたらあまり良くないのかもしれないですが、安藤選手の足元には大地があり、背景には木々や山があったり、街があってそこに人々がいたり、という感じ。
背景を一切排除した「レクイエム」であっても、視点がとても低いところにあるので、天に開いた空間を感じても同時に足元の大地をも感じさせるレクイエムでした。
モロゾフコーチの振り付けは時に俗っぽさも感じさせますが、その分見ていてわかりやすいとも言えますし、安藤選手って振り付けの消化の仕方が結構上手なんですよね。
以前の「Chairmans Waltz」なんかはそのあたり顕著で、シーズンが深まるにつれてどんどん表現や身のこなしが良くなって行ったように思います。
今シーズンも安藤美姫選手の更なる進化が期待できそうで、本当に楽しみです!