アメブロ改行スタイルについての考察

あの行間を空けるスタイルはアメブロ独特のものかと思っていたら、最近はmixiなんかでも時々見られるんだそうですね。

実はわたし、アメーバでブログを開設するまで、ああいうスタイルがあることを知りませんでした。
それゆえ開設当初はちょっと面食らい、「郷に入っては郷に従え」って言うからなー、なんて考えつつ、わたしも1行を短くして改行を多用し、1行ごとに行間を大きく空けるべきなのかと3日間ほど試行錯誤しました。
さすがに1文を5分割くらいして1行ごとに3行分空け、15行に見せかけるみたいな荒業は使いませんでしたが。

でもあれ、やってみると結構難しいんですよね。
まずあのスタイルは、長文には向きません。がしがし改行してたらものすごいことになってしまいます。
あのスタイルで書くためには文章をコンパクトに纏めることが第一。そして枝葉は思い切ってカットする度量が必要です。
なおかつ言いたいことが十分伝わるように書き、できればあんまりバカっぽく見えないように工夫しなきゃいけません。これは非常に難易度高いです。

で、ちょうどその頃でしたか、「なんでみんなああいうスタイルなんだろう? 今の流行りなのか?」と思ってググってみて、初めてそれが(ほぼ)アメブロ(のみ)で多く見られるスタイルだということを知りました。
仕掛け人はアメブロを提供しているサイバーエージェントの藤田社長だという説もあるようですが、それが本当なら彼は天才かもしれませんね。
好む好まざるは別にして、わたしみたいな凡人にはとても思いつかないスタイルであることは確かです。

あの改行スタイルは有り体に言えば薄い内容をカバーする手段でもありますが、その他にも様々な戦略が込められているようです。
アメブロの芸能人ブログの多くは1ページにひとつの記事という体裁で、複数の記事を読んでもらう=PV(ページビュー)数を稼ぐという仕組みになっています。
ただ、1記事の分量が少ないとサイドバーなどとのバランスがとっても悪くなるので、1つの文を数箇所で区切って行間をたっぷり空け、見た目を整える、と。
内容が良いものであれば、改行によって読む人の興味を掻き立てることにもなるので、芸能人ブログなんかではアリなんでしょう。

わたしは1ページにひと記事っていう体裁は結構嫌いじゃないです。
貧弱な環境でサイトを閲覧しているので、1ページ分のボリュームが多すぎて読み込みに時間が掛かるようでは困りますし、下にどんどんスクロールしなきゃいけないのもかったるいので。
なので、1ページに1記事ないし多くても3記事までくらいが適当なのかな~と思います。

ただ、アメブロスタイルで改行されると、記事自体のボリュームは少ないのに延々とスクロールしなきゃいけませんからねぇ……。
それなりに読み応えのある内容ならまだしも、「それ5行で書けるよね……」ってのも少なくない。そこがアメブロスタイルが嫌われる原因になっちゃってるのでしょうね。

まあ、このスタイル、わたしは否定も肯定もしないです。
延々と改行させられることにイラッとする、という方は多いですが、アメブロスタイルに馴染んでいる方にすれば、うちのブログみたいなスタイルは目が滑ってしまうんでしょう。

芸能人がブログで幼稚な文章を書いていて、「カワイイ」「親近感が湧く」って人もいれば、ガッカリ感を抱く人もいるわけで……。どちらの意見もよくわかります。
(尤も、アメブロの印象には改行と同じくらい絵文字の乱発も大きな役割を果たしていると思いますが。)

ただし……
ハードブロガーを自認する藤田社長は「ブログはできるだけ文字数が少ないほうがいい」とおっしゃってますけど、

ブログの書き方|渋谷ではたらく社長のアメブロ

正直これはわたしの考えとは違うかな。

わたしはハードブロガーでも何でもないけど、多少なりとも試行錯誤を重ねた経験からひとつ言えることがあるとするなら、
ブログなんてものは自分の好きなようにやりゃあいい
ってコトでしょうか。

最初に書いたように「郷に入っては」ってのは多少あると思いますが、それはあくまでも自分の身を守る知恵みたいなものです。
ブログくらいは与えられた枠に縛られず、自分のやりやすいスタイルを見つけて、自分の好きなように書いちゃっていいんじゃないかなぁ。長文だろうが短文だろうが。
どうせ自分のブログの一番の読者は自分なんだし。

ちなみにわたしが購読しているアメーバ内の複数のブログは、偶然なのかほとんどが例のスタイルを採らず、普通に書かれているものばかりです。また中にはアメブロスタイルを取り入れながら、自分の中で消化して独自のスタイルを完成させている方もいらっしゃいます。
それ考えると、最初の数日間とは言え、単純に踊らされてしまった自分がちょっと気恥ずかしかったりもするんですね。

♪Now Playing/ Snowblind – STYX

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