いやー、急遽購入した救心が役に立った試合でした。
サッカーの神様の持つ「ギリギリの試合」の引き出しの多さにはひたすら驚かされます。
119分で同点にされ、失意の底での守護神怒涛のPKシャットアウト勝ちとは。今時、漫画でもこんなベタな展開はないんじゃないですか?
楽な試合にはならないだろうと思ってましたが、ホントに疲れましたよ~。
でも、本当に疲れたのは選手たちでしょうね。120分の激闘、お疲れ様でした。
なんだか入浴剤でも差し入れしたい気分です。
決勝まで、束の間のことになるでしょうが、疲れを少しでも癒して欲しいですね。
ザック監督も過労の状態になりませんように。もちろんスタッフの皆さんも。
しかし今野選手のプレーに対するPK。あれはなかったです(汗)
結果的に日本が勝ったから良かったものの、試合結果に直結するようなとても怖い判定でした。
それと日本が一時は勝ち越しとなった延長のPKも、あれも判定としてはびっくりです。あのまま日本が勝ってたら、もやもやが残ってしまったでしょうね。
「両方に1つずつ与えたんだから問題ないだろ」と審判が思ってそうで、更にイヤ。
アジアの戦いは難しいと言われるけど、難易度をアップさせているのが審判のレベルというのは笑えないです。
この試合で一番驚いたのは、長友選手の運動量でした。
サイドを駆け上がる場面では、マッチアップしている選手がしんどくなってから更に3~4歩くらい、ぐぅ~んと伸びるんですよね。
一体どこからあのスタミナが生まれてくるんでしょうね?
よく守ってよく攻めて、120分であのスピードと粘り。いやぁ、本当に驚かされます。
本田圭佑選手もすごかった。「変幻自在」という言葉は陳腐かもしれないけれど、MVPも納得です。
それに試合後のインタビューもまたカッコイイじゃないの。
唯一、2点目に繋がるPKの場面はひやひやしましたが……。真ん中行くの見え見えだったもん。
前半の、結構距離のあるパスがワンタッチで繋がっていく様の気持ちいいことって言ったらなかったなぁ。
香川選手も含め、後半もそんな攻めがもっともっと見たかったです。
後半と言えば、ザック監督の対応がちょっと遅いんじゃないかと思ってハラハラしてしまったんだけど、終わってみれば細貝選手への交代は「またも当たり」。
事前の準備不足や離脱者続出でオプションが少ないという悪条件の下、延長に持ち込まれた難しいゲームでお見事ではありました。
ザック監督、洞察力に長けた監督さんなのか、それともそれ以上に何かを「持ってる」人なのか。
ここまで負けなしというのは、内容を考えるとなんだか神懸り的です。凄い。
さて、今朝読んだものの中からこの記事を。
⇒【記事】「鬼の形相の川島 ザック監督は言った「君への信頼は揺るがないから」」
ザッケローニ監督は準々決勝の後、何度も川島を呼び寄せて声を掛けたという。「気にするな。君への信頼は揺るがないから」。イタリア語を多少理解するだけに、監督の言葉は胸に響いたのだろう。
(スポニチAnnexより抜粋)
前日までの報道では川島選手を叱咤した、という話しか伝えられていなかったけど……。
わたしはこの試合、正直、川島選手ではどうだろう?と思ってました。
……あ、ダメだな。こういう話にはちょっと弱いかも。
PK戦の結果は、スポーツのシーンでよくある「まだ終わっていないのに喜び過ぎると……」というのがストレートに出たんでしょうが、川島選手のまさに「鬼」の顔つきは、この先もちょっと忘れられないものになりそうです。
決勝の相手はオーストラリアに決まりましたね。
次のアジアカップのシード権の獲得という第一目標はクリアしましたが、ここまで来たらやっぱり優勝して欲しいです。
オーストラリアの準決勝が楽な展開だっただけに日本の選手たちの疲労は心配だけど、もうやるしかない!
みんなでコンフェデ行きましょうよ、コンフェデ!